エコでクリーンな自動車として注目されているEV(Electric Vehicle=電気自動車)だが、充電ステーションの普及は世界的に足踏み状態。
そんな中、ドイツの高級車ブランドBMWが昨年発表したのが、『充電ステーションと一体化した街灯』というアイディア。街のインフラに不可欠な街灯に、充電システムを合体させることで、普及させようというものだ。
世界初のEV充電システム合体式街灯
そのアイデアを具現化した街灯が、先週イギリスで初めて披露された。
イギリス初公開のEV充電システム合体式街灯は、オックスフォードシャー州にあるMINIオックスフォード工場内に設置。これは、地元で6月13日〜21日に開催された低公害を啓蒙するイベント「LOW CARON OXFORD WEEK」の出し物として展示されたものだ。
街灯の照明には、クルマのヘッドライトなどの最先端技術を投入したLEDを採用。最大4つのLEDモジュールを使うことで、従来の街路照明よりエネルギー効率が高く、より均一な照射光を出すことが可能だ。
これを主要道路に設置することにより、EVの充電ができるだけでなく、夜間での道路の視認性も向上、安全性にも寄与できるという一石二鳥な街灯になるという。
しかも、周辺にクルマなどがない場合は、自動で明るさを落とすことも可能で、消費電力をかなり抑えることもできる。また設置のコストも比較的安価になるため、自治体などの負担も軽減されるという。
EVやPHVが世界的に主流となるカギ
充電ステーションなどインフラの整備は、日本でもEVやPHVなど低公害な次世代自動車が普及するカギである。BMWなど欧州メーカーの動きに遅れをとらないよう、国内メーカーからの何らかのアクションも、今後期待したい。
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