最近クルマの新型車といえば、EVやFCV、PHVなどが話題になることが多いが、アメリカ・カリフォルニア州にある新興メーカーRezvani Motorsが発表したのは、時代に逆行したような超高馬力のスーパーカーだ。
『Beast』、野獣と名付けられたこのクルマは、美しい曲線的ラインと極低ボディを持つツーシーターモデル。
外装にカーボンファイバーを多用することで、極限までの軽量化を図り、車重はなんと1650lbs(約748kg)! 1tをはるかに下回る数値を実現している。車体が軽ければ燃費がいいはずだから、少しはエコに貢献してるかもしれない。
2.4リッターなのに最高速度は265km/h!
エンジンは、2.4リッター4気筒を搭載。
スーパーカーにしては小さいなと思うなかれ! レースエンジンなどを数多く手掛けるオーストリアのROTAX社製スーパーチャージャーとターボチャージャーをなんと両方搭載(普通のクルマはどちらか一つが多い)することで、500馬力を発揮!
やはり、エコとは言えないみたいだが、最近の欧州車などでも、比較的小さい排気量エンジンにスーパーチャージャーなどの過給器を搭載し、厳しい排ガス基準値クリアと高馬力を両立している。そういう意味ではトレンドにマッチしていると言えなくもないのだろうか。
軽いボディも手伝ってか、0→60mph(0km/hから約96.6km/hまでの)加速時間2.7秒、最高速度は165mph(約265km/h)を発揮する。
レーシーなインテリアにiPh0ne対応モニター
バケット式の2座席シートやF1でも使われる軽量なステアリング、ダッシュボードなども、すべてカーボンファイバー製を使用。インテリアも、余計な装備はほぼない、ストイックでレーシーな構成だ。
ただし、センターパネルだけは別。
iPhoneなどと連動するApple CarPlay対応のタッチスクリーンモニターを装備しているのだ。iPhoneに入れた音楽を聞いたり、動画の視聴やナビゲーションなどなど、様々な操作を指でモニターに触れるだけでできるようになっている。
『Beast』の販売価格は、165,000ドル(約2,027万円)から。受注して納車までには、8週間から12週間かかるそうだ。
Rezvani Motorsの本社は、ロサンゼルスのお隣、オレンジカウンティのコスタ・メサ。場所柄、ハリウッドスターあたりがまずは買いそうなスーパーカーだ。
最近のクルマはエコだがスタイルや性能がイマイチと思っているあなた、ハリウッドスターより先に一台いかがだろうか?
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【参考・画像】
※ http://www.rezvanimotors.com/