太陽光で充電できるものや手回しでの人力発電ができるものなど、工夫を凝らしたアイテムが続々と発売されている“スマホケース”。
最近、海外では“空気中の電波をエネルギーに変えられる”という驚くべきアイテムが発表されたことはご存知だろうか?
使われていない電波をケースがキャッチ
そのスマホケースは『Nikola Labs Phone Case』というもので、『Nikola Labs』というメーカーが開発を手掛けている。
一体どのような仕組みになっているかというと、スマートフォンで通信を行う際はデバイスから多大な電波が発信されるが、そのうち実際に必要な電波量はわずか10%程で残りの90%が無駄になっている。
『Nikola Labs Phone Case』はその無駄になった90%の電波を特殊なアンテナで再び回収し、エネルギーに変換したのちスマートフォン本体に戻してくれるという仕組みだ。
この開発は先月にも発表されていたが、その際のプロトタイプが仕上がったことにより『Kickstarter』にて資金調達が開始された。
“エネルギーのロスをカットする”という新たな発想
これまでスマホのバッテリーに関するアイテムは、消費した電力をいかに補給するかという視点で作られることが多かったが、“電池を消費する前にあらかじめロスを抑える”という視点で作られるアイテムは珍しく、今後はこのようなアイテムも増えていくかもしれない。
またスマホ以外でもこのシステムを活用すれば、電波に気を付けなくてはならない病院内などで発せられた電磁波を、回収してくれるような装置も作られる可能性があるだろう。
『Nikola Labs Phone Case』は現在iPhone6用のケースのみとなっているが、『Kickstarter』での資金調達が上手く行けば他の機種のケースも製作されていくと考えられる。
このアイテムは製品化に至るまでにどのような進化をしていくのだろうか? 今後の動向にも注目したい。
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