ハングドラムをご存じだろうか。中華鍋を逆さにしたような形状で、UFO的な形とも言える。スチール製で、円盤状の表面の凹んだ部分を指で叩くことで音階を奏でることができるが、楽器全体が共鳴するため、神秘的な響が楽しめる。まだ歴史が浅い楽器であるため、知らない人も多いかもしれない。
しかし、このハングドラムを早速デジタル楽器にした製品がクラウドファンディングの『Kickstarter』に登場し、あっという間に目標額を達成してしまった。その楽器『Oval』は、本稿執筆時点では11日のキャンペーン期間を残しながらも、既に目標額の2.5倍以上の資金調達に成功している。
いったい何がそこまでの人気をよんでいるのだろうか。
UFOの様なデジタル楽器
『Oval』はハングドラムをデジタル楽器にしたものだが、その形状はますますUFO的になっている。
スマートフォンやタブレット、あるいはパソコンなどに接続し、専用アプリを利用して演奏することができる。
他にもMIDI対応の機器であれば接続することが可能だ。
デジタル楽器であるため、ヘッドホンやイヤホンで音を出力することができるので、周りの人達の邪魔にならずに演奏を楽しむこともできる。
また、専用アプリには4トラックのシーケンサーが搭載されているので、演奏を再生して楽しむことも可能だ。
『Oval』の素材にはアクリル、石英、大理石、ボーキサイトなどが使用されており、緻密な設計がされているため壊れにくく、子供の遊び道具としても問題ない丈夫さだそうだ。
一方、演奏のために触れるパッド部分の感度は高いため、軽く演奏できる。また、LEDイルミネーションが搭載されており、メトロノームモードやフォローアロングモード、音楽ゲームといった各モード時に発光して視覚的なシグナルとなる。
サウンドや曲をネットでシェア
『Oval』はアプリを使用することで、音色を作ったり、エフェクトを加えたりしてオリジナルなサウンドを作り、レコーディングすることができる。
そうしてできた曲はネット上にアップロードしてシェアすることもできる。他の人の作品をダウンロードして、サウンド作りを研究したり作品を楽しんだりすることも可能ということだ。
これまで様々な楽器がデジタル化されてきたが、これからはハングドラムのような、民族楽器的なものもデジタル化されていくのかもしれない。
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【参考・画像】
※ Oval – The First Digital HandPan by Oval Sound – Kickstarter