自立走行車の開発や自動車を情報端末としてを活用できるコネクテッドカーの普及など、様々なアイディアにより盛り上がりを見せている“スマートカー”。
しかし最近、新車のスマートカーに乗り換えなくても自分の車をスマート化してくれる画期的なデバイスが話題になっていることはご存知だろうか?
USBのように挿すだけでクルマがスマート化
そのデバイスは『Vinli』というもので、海外の出資募集サイト『Indiegogo』にて出資を募っている。
使用方法は非常に簡単で、車のOBD(自己診断機能)のコネクタに『Vinli』をセットするだけ。
するとアプリを通じて様々な機能が使用可能となり、車が一瞬にして“スマートカー”に早変わりしてしまうという仕組みだ。
『Vinli』をセットすればまずデバイスがWi-Fiスポットとして機能し、車内でインターネットやアプリを楽しむことができる。
さらにアプリを使用すれば走行距離や運転技術の分析、ナビゲーションなどが使用でき、自宅の家電とつなげることでガレージの開閉や照明の操作といった家電の操作もできてしまうというから驚きだ。
他にも盗難防止機能やロードサービスへの接続、自分以外の人が車を運転している時にデータを送信してくれる機能など、多数のプログラムが用意されている。
後付けのスマートカーの可能性
スマートカーには便利な機能が多数備わっているが、“車を買い替えなくてはいけない”という点でどうしても敷居が高くなる部分があった。
しかしこの『Vinli』のように今乗っている車に後付けで使用できるものが普及すれば、スマートカーも身近な物となり、同時に車をリサイクルするという事が減るのでエコに繫がっていく可能性も秘めているだろう。
この『Vinli』は現在目標額の倍を超える出資を得ており、既に製品化され購入もできるようだ。
新機能を備えた新バージョンの計画も行われており、SamsungやCoxといった企業の支援も得ているようなので今後の動向に注目したい。
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