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BMWが「5シリーズGT」の燃料電池車プロトタイプを初披露

245馬力の最新モーターを搭載

『5シリーズGT』新型プロトの動力部は、水素を燃料とした電気モーターだ。しかも、そのパワーはなんと245馬力を発揮! これは、最新の同社2リッター4気筒ターボチャージャー付きエンジンとほぼ同等のポテンシャルで、走りの余裕が魅力の5シリーズの名に恥じないものだ。

しかも、航続距離は、1回の水素充填で500km以上! 水素タンクは前後アクスルの間に搭載され、BMWが特許を持つ圧縮水素の貯蔵システムも採用している。

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スーパーカーi8のFCVも存在

BMWでは、またPHV(プラグインハイブリット車)のスーパーカー『i8』をベースとした、燃料電池システム搭載モデルも発表した。低い車高とシャープなボディラインはそのままに、マットブラックカラーを身にまとったプロトタイプは、まさにスーパーカーそのもの。

水素を燃料とするこのモデルが、一体どんな実力を魅せるのか? こちらも今から楽しみだ。

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燃料電池システムを共同開発しているトヨタは、すでに燃料電池車『MIRAI(ミライ)』を発売している。BMWが、もしこれらモデルを発売するとなると、初の市販FCVということになる。ゼロエミッション=エコで低燃費、しかも速い……『5シリーズGT』や『i8』のFCVは、ある意味最強のスポーツカーになるかもしれない。

 

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【参考・画像】

※ BMW Group Innovation Days 2015: Drive technologies of the future