地球温暖化で沈む米国の都市
Climate Centralに掲載された記事によれば、地球の温度が2度上昇すると、海面も20フィート(約6メートル)上昇するという。
そうなると、米国のかなりの都市が沈むことになる。そこで彼らは地図を作成した。その地図に基づいて、アーティストのNickolay Lamm氏がイメージCGを作成している。
CGについては、以下のサイトに多めに紹介されている。風景写真中の赤いつまみを左右にドラッグすると、沈む前と沈んだ後の風景が確認できるという趣向で、よくできている。
『Here Are 10 Striking Images of Future Sea Levels : Discovery News』
さて、Climate Centralの記事によれば、ルイジアナ州の東海岸は深刻な後退となるという。
フロリダだけでも900万人以上が暮らす土地が失われる。それにニューヨーク、カリフォルニア、ルイジアナ、バージニアとニュージャージーが続く。これはかなり深刻だし、地図上で水没した青い部分を見ればぞっとするはずだ。
バージニア州南部のハンプトン・ローズやサウスカロライナ州のチャールストンなどはほぼ壊滅することになる。
もちろん、海は繋がっているのだから、米国の都市が沈めば世界中の都市が沈むことになる。
ちなみに米国については、水没で影響を受ける人数が多い都市のランキングも掲載された。以下はランキングと人口だ。
1.New York City:1,870,000
2.Virginia Beach:407,000
3.Miami:399,000
4.New Orleans:343,000
5.Jacksonville:290,000
6.Sacramento:286,000
7.Norfolk:242,000
8.Stockton, CA:241,000
9.Hialeah, FL:225,000
10.Boston: 220,000
日本はどうか?
ところで日本はどうなるだろう、と思われた方は、『Flood Maps』というシミュレーションサイトを参考にされると良いだろう。
『Flood Maps』上の地図はマウスのホールを回すことでズームイン・アウトでき、ドラッグすれば地図を移動する事ができる。
左上にある「Sea level rise:」のプルダウンメニューから知りたい海面上昇の数値(メートル)を選ぶと、地図上に変化が現れる。例えば「+6m」を選ぶと、かなり衝撃的な結果が表示される。
別の地域を見たい場合は、右上の「Europe N. America S. America Africa SE. Asia China & Japan Australia」から選択できる。
果たして、地球は、温暖化するのか? それとも寒冷化するのか? あるいは複合的なカタストロフィが待っているのか?
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【参考・画像】
※ Sea Levels Could Rise At Least 20 Feet | Climate Central
※ How 2°C of Warming Could Reshape the U.S. | Climate Central
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