地球からは見られない太陽
青色で表現されているのは、171オングストロームの波長で映し出された太陽だ。『STEREO-A』は3月24日以来、太陽の反対側にセーブモードの状態で、太陽の状態を撮影して保存していたのだ。
そして3ヶ月以上たって7月11日から始めて送信してきた画像を受信した。3ヶ月間のセーフモードは、地球と太陽と『STEREO-A』の位置関係から必要となる期間だった。
『STEREO-A』は地球と同様に太陽を周回しているが、その軌道は、地球よりもやや小さめだ。そのズレの結果、『STEREO-A』は太陽の反対側にあるとき、地球の位置から私たちが見る事ができなかったアングルで太陽を観測することができる。
孤独な旅を続けていた「STEREO-A」
太陽は3月24日から7月8日までの間、『STEREO-A』を地球からブロックしたため、その間は信号をやりとりすることができなかった。
なんとも心細い時間が過ぎていったのだ。
しかし、その間も『STEREO-A』は周回軌道を維持し、6月下旬には、『STEREO-A』が無事にセーフモードで旅をしていたことを確認し、『STEREO-A』の更新情報を受信し始めることができていた。
NASAの研究者達も、さぞ『STEREO-A』が健気で愛おしく感じたことだろう。
【参考・画像】
※ STEREO-A Spacecraft Returns Data From the Far Side of the Sun | NASA
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