IT/テック

米国の燃料資源に変化?脱石炭で天然ガスがトップに躍り出た

日本はベースロード電源に石炭を活用

いっぽう、資源の少ない日本の場合は多様なエネルギー源をバランスよく利用する必要があることから、石炭火力の有効活用は重要な課題となっており、実際1990年以降、石炭火力発電を増やし続けている。

温室効果ガスの排出量が大きいという問題があるが、地政学的リスクが化石燃料の中で最も低く、熱量当たりの単価も化石燃料の中で最も安いことから、安定供給性や経済性に優れた重要なベースロード電源の燃料として再評価されており、高効率石炭火力発電の有効利用等により環境負荷を低減しつつ活用していくエネルギー源に位置づけている。

『エネルギー基本計画』でも石炭を“重要なベースロード電源”と位置づけ、原発の新設が見込めない中で石炭火力の建設計画が相次いでいる。

これは火力発電の拡大に伴い、中東などからの天然ガス輸入で経済負担が増大しているためだ。

こうした日米間のエネルギー政策の方向性の違いはシェールガスの掘削技術が普及した米国と、元々資源を持たない日本との条件差に尽きる。

東京電力福島原発事故のあと、電源として化石燃料に依存する割合は震災前の6割から9割に急増。

現在、日本は原油の83%、LNG(液化天然ガス)の30%を中東地域からの輸入に依存しており、中東地域が不安定化すると、エネルギー供給面で甚大な影響を受ける可能性が大きい。

 

資源を持たない日本は水素で世界をリード

そうした中、シェール革命で天然ガスを豊富に生産可能となった米国がようやく日本向けに安価なシェールガスの輸出を認め、2017年から本格的に米国産のLNGが供給される見込みとなった。

これにより、火力発電のための燃料資源として天然ガスの優位性が高まり、冒頭に述べた米国同様の燃料資源構成に近づいていくものと予想される。

しかしながら、輸入資源への依存体制には常にリスクが付きまとう。

こうした状況を俯瞰してみると、エネルギー資源の自給率が著しく低い日本がいかに早期に再生可能エネルギー由来の『水素』で世界に打ってでる必要性があるかが、改めて見えてくるという訳だ。

 

【関連記事】

地球温暖化は都市伝説だったのか・・・地球はもうすぐ寒冷化する?

NASAが2100年までの「地球の気候変動予測」データを公開

欧州宇宙機関研究チームが「南極氷河崩壊」の理由を調査

ノルウェー「フレアリング」を2030年までに廃止目指す

国連が発表・・・地球温暖化による海面上昇は「加速」している

【参考・画像】

NBC NEWS

SNL Energy

経済産業省 資源エネルギー庁「エネルギー基本計画」

世界経済のネタ帳

電気事業連合会 電力レポート