白馬村にEV・PHVが集結
そうした気運の盛り上がりを背景に電気自動車の普及を目指す日本EVクラブが中心となって7月18、19日の2日間に渡り、日本最大級となるEVイベント『ジャパンEVラリー白馬 2015』、『次世代車試乗会』、『白馬EVフォーラム』が開催された。
2回目の開催となる今回は計85台のEVやPHVが白馬村に集結。全国各地のEV・PHVオーナーがゴールのHakuba47を目指して白馬の自然や観光名所を満喫しながら愛車を走らせた。
日産、三菱、BMW、VWに加えてトヨタ、ホンダ、メルセデスベンツなども会場でEV、PHV、FCVの試乗会やプレゼンを展開するなど、各社共に商品のアピールに余念が無い状況だ。
急速充電器は国内で約5,000基に達している
ちなみに日本発のEV、PHV用急速充電器(CHAdeMO)の設置数は6月末時点で全国で既に4,970基にまで拡充されており、海外まで含めれば8,000基に達している。
また充電器情報やEV・PHV利用促進情報、CO2削減情報などを集約する「EV/PHV利用促進プラットフォーム」や複数の充電器を設置した充電ステーションの電力負荷を平準化する「複数台充電器の電力制御システム」、充電渋滞を解消する「充電待ち発生予測アルゴリズム」等の実証事業も進み出した。
中でも充電インフラが充実している愛知県では充電器利用者に向け、スマホ用アプリ『全国EV・PHV充電まっぷ』上で情報を提供、充電器の効率的な利用を促している。
現時点での本命はPHV、将来的には「ゼロエミッション」車が台頭?
EVやPHV、FCVなどの次世代自動車はインフラ整備まで含めると現時点では一長一短が存在する。
BMWが日本向けにいち早く『i3』のバリエーションとして導入した、航続距離を伸ばすための発電用小型エンジンを持つ『レンジエクステンダー』タイプも今後各社から登場しそうな状況だ。
現段階では次世代自動車としてエンジンを併せ持つプラグインハイブリッド車(PHV)が本命視されている。
将来的にはゼロエミッション車である電気自動車(EV)と燃料電池自動車(FCV)が台頭してくるのではないかとされる声もある。
FCVは無尽蔵に作り出せる水素で走るが、充電する以外に走行手段を持たないEVの場合はバッテリー容量拡大のための技術革新がどの次世代自動車にも増して重要ファクターとなっている。そうしたことからEVの生命線とも言える『ポストリチウムイオンバッテリー』の実現は待った無しの状況になりつつある。
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