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ついに3Dプリンターでミサイルが出力された?

ついに3Dプリンターでミサイルが出力された?

3Dプリンターはどんどん小型化し低価格化することで、利用者層の幅を広げてきている。また、扱える素材も樹脂から金属、セメントに食材と多様化し、様々な立体物を出力できる様になってきている。

しかし、この3Dプリンターも、使い手によっては凄い物を出力することになるのだ。7月13日に更新されたレイセオン(Raytheon)社のサイトでは、『ミサイルを印刷する(To Print a Missile)』という、驚きの記事が公開されている。

確かに拳銃くらいまでなら3Dプリンターで出力した事例があったが、同じ武器でも、いきなり飛躍した印象がある。

 

ミサイルが印刷される日が来ている

The day is coming when missiles can be printed.

“ミサイルが印刷される日が来ている。”との見出しで始まる記事では、レイセオン社がミサイルを3Dプリンターで出力することを研究開発していることが紹介されている。

レイセオン社はマサチューセッツ州ウォルサムに本社を置く航空宇宙・防衛企業だ。

同社のミサイルシステムの研究者は、3Dプリンターを使って、誘導ミサイルのほぼ全ての部品を出力できていると言う。例えばロケットエンジンやフィン、誘導制御システムなどの部品だ。

3Dプリンターで作られたミサイルブースター

同社では3Dプリンターを使う事で、製造コストが削減できることを期待している。また、開発や改良に掛かる時間も大幅に削減出来るようになるとのことだ。

エンジニアはデジタルデータをいじるだけで従来の機械加工工程を短縮できるので、例えば新しい部品を作るためにかかっていた数週間を、僅か数時間にまで縮めることができるだろうという。

また、これまでできなかった熱改良や軽量化のための設計ができる様にすることも目指している。