野暮ったいバッテリーをうまく隠すデザイン
『Vela』は外観からは分かり難いが、高スペックな電動アシスト自転車だ。350ワットパワフルなモーターが搭載されており、一般的なサイクリストの4倍の力が出せるとしている。
約1時間半のフル充電をすれば、約32kmの走行距離で使用することがきる。
また、『Vela』にはUSBポートが付いているので、ここから様々なガジェットに充電することもできる。
それではどこにバッテリーが有るのかというと、シートチューブの中にある。確かによく見ると、『Vela』のシートチューブは太めだ。
しかし、完全にチューブの中にバッテリーが入ってしまうので、バッテリーの存在に気付く人は少ないだろう。
シートチューブに上手く隠されたバッテリーだが、充電のために取り出すときはレンチを使う必要があるので、ちょっと面倒かもしれない。
部屋やガレージに『Vela』を持ち込める環境であれば、バッテリーをいちいち取り出さなくても、直接ケーブルで繋いで充電することもできる。
そして『Vela』のもう一つの特徴は非常に軽量と言うことだ。一般的な電動アシスト自転車は25キロ前後とかなり重いが、『Vela』は約20キロだ。これならちょっとした段差を持ち上げて移動する事もそれほど辛くないだろう。
盗難防止機能とGPS追跡機能
『Vela』の特徴は見た目や軽さだけでは無い。GPSを搭載しているため、もし盗難されてもスマートフォンのアプリから追跡することができる。
もっとも、『Vela』は盗まれそうになるとモーションセンサーが反応し、100デシベルという音量でアラームが鳴り出すことになる。100デシベルというと、自動車の警笛の110デシベルに近いほどの大音量だから、盗もうとした人物は怯むことだろう。
また、『Vela』のヘッドライトは自分の位置を知らせるためだけでなく、実際に目の前の道を明るく照らす程強く光る。電源はメインのバッテリーから供給されるので、ライトだけ電池切れになることは無い。
このヘッドライトを点灯すると、同時にテールライトも点灯するので、後ろからの安全性が高まる。以上の様に、クラウドファンディングでは『Vela』の様にデザインが工夫された製品が続々と登場している。
日本の主なメーカーも、もう少し電動アシスト自転車のデザインに拘りを見せて欲しいと思うのだが、いかがだろうか。
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【参考・画像】
※ Vela: Electric Bicycle. | Indiegogo
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