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ヤマハ「 E-Vino」登場で電動バイクマーケットは花ひらくのか

E-Vinoの乗り味

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気になるのはその乗り味だ。実際に室内の試乗コースで走行してみると、アクセルを全開にしても唐突に加速することもなく、するするとスムースにスピードが乗っていく。モードはスタンダード、パワー、そして坂道などで30秒限定で使えるブーストの3つが用意されており、走行シーンにあったモードを選択可能。運転に慣れていない女性でも急激な加速といった原付の癖に戸惑うことなく走れる。

狭い試乗コースでもすっと制限速度の30km/h近くまで加速することができ、無音で加速する様は新鮮。当然アイドリングもなく、排気ガスもない。特にエンジン車と比べリア回りが軽いためにスタンドをかける場合も余裕。駐車時に少しずらすといったときでも手軽である。

 

電動バイクの切り拓く未来

最近自転車が人気であり、特に女性は電動アシスト付き自転車を多く利用している。6月1日以降、特に「自転車は車両、車道を走る」ことが徹底される傾向であるが、都内など道が狭い場所や国道246号や20号といった交通量が多い場所ではかえって交通の邪魔になったり、危険なケースが散見される。

自転車はヘルメットの着用義務がない、方向指示器、ブレーキランプがないなどいわゆる保安基準部品が不要であるが、車道での交通ルール遵守は実質原付自転車と同等である。

簡単に40km/hほどでる自転車も多く、そういった意味では30km/hに制限される原付よりもフリーダムではあるが、危険度は高いともいえる。

交通ルールを知らない、守らない自転車が多く見受けられ、そうなるとこれほど危険な乗り物もない。今後より自転車の取り締まり、規制は高まっていくことだろう。

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電動バイクは自転車同様エコでクリーンな乗り物である。充電が必要とはいえその電気代はわずかで、電動アシスト付き自転車と同様。歩道は走れないが、ヘルメット着用の上、スムースに車道をいくことができる電動バイクは、今後より活躍の場が広がるに違いない。

ヤマハはパッソルで女性の圧倒的支持をうけ、原付市場を切り拓いた。PASも同様である。E-Vinoで再び市場を切り開けるのか。今後の動向に注目したい。

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