様々なデバイスをコントロールするペンとして、デザインの分野だけではなくビジネスユースでも浸透しつつある“スタイラスペン”。
最近では書き味にこだわったものや、アプリケーション開発を手掛ける会社とのコラボレーションモデルなど様々なモデルが発売されているが、海外のクラウドファンディングサイトでは斬新なデザインのスタイラスペンが話題になっているようだ。
指先で筆圧を自由自在にコントロール
そのスタイラスペンとは『Scriba』というアイテムで、アイルランドを拠点に活動するDavid Craig氏によって開発された。

この『Scriba』はスタイラスペンとは思えないようなデザインだが、そのフォルムにもれっきとした理由がある。
人差し指が当たる曲線の部分はしなるようになっており、そのしなりを内部のセンサーが感知。
持つ人の筆圧が計測され、握る強さによって線の太さなどを自由自在にコントロールすることが可能となっている。

「Scriba」のこのフォルムが完成するまでには、なんと93回ものプロトタイプが開発されており、デザイナーやイラストレーター、アーティストや建築家などの意見を集約しながらこのデザインに行き着いたという。
本体にはボタンが一つもなく、操作も簡単で直感的なコントロールが可能となっている。
データの伝達にはBlueToothが採用されており、バッテリーはUSBでのフル充電で最大約6カ月の使用ができる。
スタイラスペンのデザインはペンより自由に
スタイラスペンというアイテムの人気が出始めた頃は“ペン”というだけあって、いかに実際のペンに近いデザインにできるかが重要となっていたが、最近は『Scriba』のようにペンの概念を覆すようなデザインが多くなっている。
その傾向を考えると、もしかしたら近い将来に”スタイラスペン”は実際のペンとは程遠い造形のものが増えていくのかもしれない。
この『Scriba』は現在も『Kickstarter』にて出資を募集しており、本体価格は65ユーロ(9,000円ほど)となっている。
ユニークなデザインのスタイラスペンをお探しの方は、このアイテムがピッタリかもしれない。
【参考・画像】
※ Scriba – the stylus reinvented
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