少女がクリスマスに祈ったのは義手だった

2014年当時、9歳の少女だったSheaちゃんは、生まれつき右手の指が無かった。去年のクリスマスに祈ったのは、義手が欲しいということだった。
しかし、義手は恐ろしく高価でおいそれとは手が出ない。それでもなんとかならないかと、少女の母親はインターネットで情報を探した。
そして見つけたのが『e-NABLE』だった。『e-NABLE』のメンバーは少女の手に合う義手をデザインし、彼女が好きなピンク色の義手をプレゼントした。
3Dプリンターを活用して作られたこの義手は50ドルもかかっていないが、高額な義手以上に少女の手にフィットしていた。しかも彼女の成長に合わせてアップデートすることが容易なのだ。
そしてこの義手のデータは、他の人たちのデータと同様にオープンソースとして公開された。

Sheaちゃんはその後も『e-NABLE』の義手制作のテスターとして協力を続けている。
そして夏になるとついに、義手を装着してプールに飛び込んでしまった。彼女は義手を使って泳げるかどうかを試してみたのだ。
この結果は、『e-NABLE』にとって、義手が水中でどのような状態になるかというテストになった。