生身で入れない「汚染された海」とは?

「そんな海がどこにあるのか?」とお思いのことだろう。
このサーフウェアを考えたMichael Dyrland氏は、それは“20年後の海”だと語る。彼はフォトグラファーで、海洋汚染への意識を高めるための啓発プロジェクトとしてこの『HAZMATsuring』プロジェクトを立ち上げたのだ。

Dyrland氏がロサンゼルスを訪れた際、その土地には珍しい雨が降ったそうだ。そして、下水やゴミなどが海に流れ込む様子を目の当たりにした彼は、海岸線の環境保全を訴える『サーフライダー基金』と協力して『HAZMATsuring』プロジェクトで“海洋汚染の深刻化防止”に貢献したいと考えたのだ。

防護服を着て海を楽しむか?それとも環境保全のため行動するか?
メイキングビデオ『#HAZMAT Surfing forecasts an ominous fate for future beach-goers – YouTube』では、防護服サーファーたちが実際に波に乗る映像を見ることができる。
今回紹介したフォト・コレクションやメイキングビデオからは、このまま海洋汚染が進んだあとの“ビーチ・ライフ”のイメージが生々しく伝わってくることだろう。
「最近海で楽しんだ」という方は、この『HAZMATsuring』を通じて、“これからの海”について考えてみるきっかけにしてみてはいかがだろう。
確かに、防護服を身にまとえば海洋汚染が進行しても安全にサーフィンを楽しむことができるかもしれない。
しかし、彼らが本当に訴えかけたいことは、「大げさな防護服を身にまとうことなくサーフィンをするには、愛する海を守るため一人ひとりが危機感と環境保全の意識を持ち、今この瞬間から行動に移していこう」ということなのではないだろうか。
【参考・画像】
※ #HAZMATsurfing – DYRLAND PRODUCTION
※ #HAZMAT Surfing forecasts an ominous fate for future beach-goers – YouTube
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