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人工筋肉実現へ…見た目は激ヤバ!理研が「歩くゼリー」を開発

 

L字型のゼリー状物質が歩く

そして、ナノシートを斜めに埋め込んだヒドロゲルをL字型に切り取って、加熱・冷却すると、伸長時に重心が偏るので、決まった方向に歩き出すという。

内部の静電反発力のオンオフだけで動くヒドロゲル
図4 特別な外部環境に頼ることなく、一方向に歩き続けるヒドロゲルアクチュエータ – 理化学研究所

 

このヒドロゲルの伸縮速度(70%/秒)は、これまで報告されているヒドロゲルアクチュエータの中でももっとも高速なものであるだけでなく、外界と水を授受することなく変形するので、水中以外でも動作が可能だ。

その動きの質と量で、従来のヒドロゲルアクチュエータを凌駕しているというこのヒドロゲルアクチュエータは、人工筋肉の実現への大きな一歩となるという。

医療用への応用だけでなく、将来的にはさまざまな機器に、ソフトで軽く、ウェットな性質を持つアクチュエータが使われるかもしれない。

 

【参考・画像】

※ 内部の静電反発力のオンオフだけで動くヒドロゲル – 理化学研究所

※ Video of a walking hydrogel / 特別な外部環境に頼ることなく、一方向に歩き続けるヒドロゲルアクチュエータ – YouTube

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