
巻貝の中に体を収め、貝殻を背負って移動するヤドカリ。自らのすみかを背に生活するユニークな生態がよく知られている、ポピュラーな海辺の生き物のひとつだ。海遊びに出かけた先で目撃し、時間を忘れてしばらく眺めていた、といった経験がある人も多いのでは。
ところで、ヤドカリは身体の成長に合わせてより快適な貝殻に“引っ越し”を行うが、時には力の強い個体に“やど”を追い出されることがあるという。そうしたヤドカリに3Dプリンターで制作した透明な“やど”を渡す作品シリーズを発表しているのが、アーティストのAKI INOMATAだ。

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