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【2020年以降の未来予想】10年後の自動車はどうなっているのか

EVはエンジン自動車のリプレースにはならない

100年かけて熟成されたエンジン自動車に10年そこそこのEVが太刀打ちできないのも仕方がない。しかし破壊的イノベーションとは短期間に起きるものであり、10年かかってこの状況であれば、EVはイノベーションではないのが明白である。

特に3.11の影響で電力供給が安泰ではなくなったことは、EVに対して大きな逆風となった。

 

EVはショートレンジ、カーシェア向き

EVがエンジン車の置き換えにならないのであれば、新しい使い方を模索、提案すべきだろう。ロングレンジに向かないのであれば、コミューターとして途中での充電は前提としないショートレンジの移動にフォーカスすると活路が見出せる。

ルノーと日産が取り組んでいるTwizzy/NNMC(チョイモビ)が4輪の小型EV、一見バイク風だが、屋根がつき2名がヘルメットなしで乗車可能だ。免許は自動車運転免許が必要。

http://www.choi-mobi.com/

カーシェアの利用形態で、ステーションにはいつも満充電の車両が待機、利用可能だ。もちろん途中充電することなく、ステーションに戻せばいいだけ。

カーシェアであればステーションで待機する満充電のEVを乗り継いでいけば、充電時間を待つことなく足を延ばすことも可能だ。こういった使い方はガソリンスタンド設置要件が厳しいエンジン車ではできない芸当であり、EVならではの可能性だろう。