
テクノロジーやイノベーションが、徐々に増えてきている分野であるキッチン。
食品の3Dプリントや、農業や漁業へのテクノロジーの利用などといった素材の部分はもちろんのこと、25年間切れ味の続く包丁など、キッチン用品の部分にもイノベーションが広がり始めている。
そんな背景の中、昨年キッチン用品の中では特に話題を呼び、世界最大のクラウドファンディングサービスと言われている『Kickstarter』で、1,000万円近い出資を集めたキッチンザル『アルマジロコランダー』が、今年ついに日本上陸することとなったのである。

機能
この『アルマジロコランダー』は、説明するまでもなく形が機能を表しているデザインだ。
ステンレスで作られた羽根が、左右のO型のハンドルによって固定されており、羽根を広げることで直径26cmのボール状になる。ステンレスの羽根は柔軟性があり、ボールや食器など食品を移す先のものに合わせて形を変えることが可能だ。従来のザルになかった柔軟性があることが利便性の面で大きな特徴といえるだろう。
また、折りたためば厚さ1.3cmと薄くおさまり、O型のハンドルで壁に引っかけることも可能になる。非常にコンパクトに収納できるため、キッチンだけでなくキャンプなど荷物を極力小さく納める必要がある場面でも活躍することが予想されるだろう。
ステンレスで作られた羽根は錆びることなく、水洗いも食洗機にも対応しているので衛生的に保つことができる。

デザイン・エンジニアリング
この『アルマジロコランダー』を開発するRmdloは、マネジメントを行うFreddie Camrass氏とデザインを行うRan Merkazy氏によって創業された。デザインを担当したRan氏は、インダストリアルデザインの分野で現在までにスピード社、サムスン社、ダイソン社などでデザイナーとして働いた経験をもつ人物だ。
Ran氏は、特にダイソンでの経験が今回の製品には大きく寄与したと述べている。たしかに、ダイソンの機能と形態の密接な関係、デザインとエンジニアリング両面からプロダクトを設計していくという姿勢は、このアルマジロコランダーに現れているといえるだろう。

この『アルマジロコランダー』は日本発売に先行して、現在『Makuake』でクラウドファンディングを実施している。
国内定価が10,800円なのに対して、『Makuake』では定価の49%OFFの5,600円の出資で手にすることが可能だ。海外ですでに製品化が済んでいる製品なので、出資というよりほぼ購入に近く、クラウドファンディングの中ではかなり安心感が高い製品である。発送は今年の10月頃の予定だ。
【参考・画像】
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