
“何百兆個”ともされる腸に住む腸内細菌が、私たちの体質や健康状態、疾患の発症に関わっていることが昨今の研究で分かるようになり、「腸内環境」に注目が集まっている。
日ごろからヨーグルトなどを積極的に食卓に並べ、ビフィズス菌や乳酸産生菌を摂取している人も多いのでは。
だが、その毎日食べているヨーグルトは本当にあなたの体に合っているだろうか? 先日登場した、腸内環境を可視化し、こうした自分の体についての疑問に答えてくれる画期的なサービスが大きな注目を集めている。
自宅でできる腸内細菌叢(フローラ)の検査キット
『Mykinso(マイキンソー)』は、自宅にいながら簡単に検査を受けることができる腸内細菌叢(フローラ)の検査キット。現在、クラウドファンディングサイト『Makuake』にてプロジェクトを公開しており、残り期間を30日近く残しながら、すでに目標金額の2倍となる200万円超の資金調達に成功している。
腸内細菌叢とは、私たちの腸内に住み着く多種多様な腸内細菌の群集。この組み合わせ、構成などのパターンはライフスタイルによって変わるため、腸内細菌叢を調べることで自分自身がどのような生活をしているかが分かる、ということだ。

DNAレベルで腸内細菌全体を検査
最先端の生物学・情報科学のテクノロジーに支えられているというマイキンソーは、腸内細菌全体をDNAレベルで検査することで全体像を明らかに。有益菌の代表格として知られるビフィズス菌をはじめ、乳酸産生菌や酪酸産生菌、エクオール産生菌の割合を表示してくれるほか、肥満と関わりがあると考えられているファーミキューテス門菌(Firmicutes)とバクテロイデーテス門菌(Bacteroidetes)の比率も確かめることができるようだ。

解析結果は、検査キットを使用して便サンプルを採取し、返送すれば約6週間後には閲覧できるというスピード感も嬉しいところ。オンラインでアンケートに答え、検査結果を閲覧することも可能だ。

新しいダイエットを始める、ヨーグルトを変えるといったちょっとした習慣の変化でも、3~4週間続ければ腸内細菌に影響が出ると言われているという。定期的に測定したデータから数値の推移をチェックし、お腹への影響を確かめてみてはどうだろうか。家族や友人と結果を比較したり、推移を一緒に追いかけたりすれば楽しみながら健康に近づけそうだ。
【参考・画像】
※ 自宅でできる!次世代型腸内細菌叢(腸内フローラ)検査「マイキンソー」の先行発売 – Makuake
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