生のコーヒー豆をほうじ茶のように焙煎
その急須で淹れるコーヒーの専用豆は『旨味珈琲』というもので、33年間日本茶の仕事をしてきたという茶人・黒木圭一郎氏が、クラウドファンディングサイト『Makuake』にてプロジェクトを発表している。
開発に至った経緯は、珈琲豆をお茶用の焙煎釜にてほうじ茶と同じ方法で煎った時に、緑色の豆がみるみる茶色に変化し、香りも深みを増して焙煎珈琲が完成したことがきっかけだという。
煎ったコーヒー豆は、従来とは異なる焙煎方法による悪影響もなく、コーヒー本来の香りが引き立ち、あっさりマイルドな仕上がりでありつつ、それでいて旨味が増したような味わい深いフレーバーとなっている。

この『旨味珈琲』はタンザニア、グァテマラ、ケニア、インドネシアなどの種類を用意しており、産地ごとの違いも従来の淹れ方とは多少異なった変化が楽しめるという。
もちろん、氷を入れることでアイスコーヒーにすることも可能で、ティーバッグ仕様なのでお茶よりも手軽に淹れることができる。
コーヒーを急須で淹れるということ
コーヒーは、忙しいビジネスマンが仕事の合間を縫って飲んでいたり、家事の一休みの際などに飲まれていたりと“忙しい人の飲み物”というイメージがあるが、急須は“和み”や“癒やし”、“家族団らん”の象徴ともいえる存在。
その急須を使用することで、コーヒーが豊かで安らぎあるひとときを与えてくれるような、面白いポジションの飲み物が出来たといえるだろう。

この『旨味珈琲』は2ヶ月を残して目標の4分の1に到達し、順調なスタートを切ったといえる。
また、夏の暑さもやわらぎ、朝夕には肌寒さもおぼえるこれからの季節。“ホットコーヒー”という物理的な温かさだけでなく、“急須で淹れる”という、趣きある抽出方法により一層の温かみに魅力を感じる。
新時代のコーヒー、“急須で淹れるコーヒー”の香りや味は一体どのようなものだろうか。
是非一度味わってみたいところだ。
【参考・画像】
※ 日本茶を極めた茶人がつくる!『急須』で飲める旨味珈琲を全国に広めたい! – Makuake
【動画】
※ BLACK TREE COFFEE 黑木珈琲 from Keiichiro Kuroki on Vimeo.
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