自分の生活を見返して欲しい。『水』に無頓着になってはいないだろうか。永遠の存在であると感じてはいないだろうか。
一方、世界には、『水』をはじめ資源に対する社会的貢献を果たそうとする企業や団体、活動家がいる。中には、反感を買おうとも強いメッセージを放ち続ける者もいる。
そこで今回は、そんな『水』に対して、ひいては『資源』に対する価値観を考えさせられる、革新的な商品3選を紹介する。
■1:「Ooho!」

「ペットボトルを使わない、持ち運べる水」として大きく話題になった『Ooho!』。ペットボトルというゴミを生むことがなく、ぷるぷるとしたポップな見た目も人を惹きつける。
ペットボトルは、リサイクルするにしてもその工程において大量の『水』が必要とされることを考えると、この『Ooho!』の衛生的な利用方法さえ確立されれば、瞬く間にポピュラーな存在となりえるかもしれない。
その作成方法を紹介しているので、ぜひ一度このエコでキャッチーな『Ooho!』に触れてみてほしい。
・あわせて読みたい:時代はペットボトルレス!持ち運べる水「Ooho!」の作り方 – FUTURUS
https://staging.nge.jp/2015/05/08/post-103513
■2:「パタゴニア・デニム」

デニムはその原料となるコットン生産において化学肥料や殺虫剤、除草剤を用いる上に大量の『水』を消費する、環境負荷が非常に高い製品だ。
しかし、それに対しメスを入れたのが度々波紋をよんでいるパタゴニア。環境問題に熱心に取り組む企業のひとつだ。
彼らはデニム生産において、革新的な染色工程を導入したことにより、CO2排出量は25%、エネルギー使用量は30%それぞれ削減された。そして、驚くべきことに、『水』の使用量は84%もの削減に至ったのだという。
世界各地で深刻な『水不足』が報告されるなか、「21世紀の争いは『水』をめぐる争いだ」と言われている。特に、パタゴニアの本拠地でもあるアメリカ西海岸から中西部にかけては、将来の『水不足』が世界で最も深刻な地域として知られている。彼らの危機感はリアルだ。
今私たちが何の気なしに履いているデニムには、いったいどれほどの水が使われているのだろうか。
・あわせて読みたい:水の使用量を84%削減した「パタゴニア・デニム」に見るリアルな危機感 – FUTURUS
https://staging.nge.jp/2015/08/19/post-113422
■3:「Nebia Shower」

クラウドファンディングサイト『KickStarter』で資金調達中の話題商品『Nebia Shower』。
『水』ではなく『霧』でシャワーをすることで、シャワー時の使用量をなんと70%も節水するという超画期的商品。
一見、これで髪や体を洗えるのかと疑問に思うだろうが、この『霧』を高圧洗浄の要領で使用することで、シャワーとして充分に使える使用感を実現させた。
今後の動向に注目しよう。
・あわせて読みたい:シャワー時の水使用量70%を削減?水を霧にする「Nebia Shower – FUTURUS
https://staging.nge.jp/2015/08/18/post-113561
【画像・参考】
※ 5分でわかる水資源の危機 – NPO法人ネットワーク『地球村』
※ Ben ‘Jimmy’ Angel / My 1st attempt at rain drops – Flickr
※ Patagonia Denim – Patagonia
※ puttsk – shutterstock
※ Anna Omelchenko – shutterstock
【関連記事】
※ 水不足を救えるか!? LA市長が「貯水池に大量の黒ボール」をぶち込む
※ 環境へのインパクト減!米国スーパーで定着する「ゴミを出さない売り方」
※ 水筒までもがIoT化!飲み頃を教えてくれるサーモスのスマートボトル
- 1
- 2