
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が毎年、“エコ”をテーマにした川柳を募集しているのをご存知だろうか。
環境省の後援のもと、幅広い年齢層に対するエコ意識啓発と環境保全のためにできる事を考えるきっかけ作りとして、2006年から『JAFみんなのエコ川柳』を開催している。
川柳作家を委員長に、エッセイストなど6名の審査委員により優秀作品を選考、前回も2万1,000点を超える応募作品の中から50点が選ばれた。
入賞した10句には一眼レフカメラやETC車載器、ドラレコなど、数々の豪華な賞品が贈られ、入選した40句についても図書カード3,000円分が10名に、飲料詰め合わせセットが30名に贈られている。
俳句との違い、川柳のルールは?
ちなみに、川柳は身近にあった出来事や自分の気持ちを「五・七・五」の十七音で詠むもの。俳句では季語が必要だが、川柳には季語のルールは無く、自由に作れるのが特徴だ。
ただ、川柳にも「五・七・五」の数え方にはルールが存在する。
例えばトラック(4音)や切手(3音)など、小さい「っ」は一音として数える。ソーラーカー(6音)などの伸ばす音「ー」も同様だ。
但し、自動車(4音)などの小さい「ゃ、ゅ、ょ」は数えない。川柳では沢山の言葉の中から気持ちや場面の楽しさが上手に伝わる言葉を選択するセンスが問われる。
一つの事を色々な言葉で言い換えたり、具体的な表現を使うのが上手な川柳を作るコツとされているが、慣れれば楽しい川柳作りに繋がりそうだ。
例えば・・・
参考までに入賞作品の中からいくつかご紹介しよう。
<「山風の 抜ける車内で 深呼吸」
「ドライブは 昔スピード 今燃費」
「自転車に 乗って気づいた 風の音」
「早起きで 余裕をもって 車間距離」
「エンジンを 吹かせば地球 むせかえる」
「陽が昇る 稼いでくれと 屋根を見る」>
いかがだろうか? 川柳は世界で一番短い定型詩。
「五・七・五」の数え方のルールを守り、自分が見た事や感じた事を素直な気持ちで詠んでみたい。
今年もまもなく募集開始
筆者も季節の変化を肌で感じながら、とりあえず一句詠んでみた。
「車窓から 秋が舞い込む エコの風」
JAFの「みんなのエコ川柳」では今年度も10月1日から募集開始を予定している。
これから秋も深まる中、一度エコをテーマにした川柳作りにトライしてみてはいかがだろうか。
【参考・画像】
※ 基本から学んで詠んでみよう!川柳作家やすみりえが教える「アニメ川柳道場」動画を公開しました。 – PRTIMES
※ JAF
※ まちゃー / PIXTA
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