
地震が発生したとき、真っ先に取るべき行動は何か。
家にいるときやオフィスにいる時は、真っ先にテーブルの下に隠れると回答する人が多いのではないだろうか。実際に防災訓練の現場でもそのような教育が行われており、この判断は“正解”である。
しかし、もし隠れたテーブルの上にいくつもの家具などが折り重なって倒れてきた場合、あなたの目の前にあるテーブルは果たして持ちこたえてくれるだろうか。もし少しでも心配になったのであれば、このテーブルに買い替えることを考えるのも手かもしれない。27トンの荷重がかかっても持ちこたえる『構‐kamae‐』に。
27トンの荷重に耐えるテーブル
この『構‐kamae‐』は、防災製品として販売されている家具シリーズだ。現在はダイニングテーブルのみのラインナップだが、このダイニングテーブルは前述の通り27トンもの荷重に対して耐えられる設計がされている。しかし、ご覧のとおり木が主な部材のテーブルがなぜ、27トンもの荷重に耐えられるのか。

理由は木材の中に仕込まれた鉄骨の骨材にある。テーブルの下の床を見ると分かるが、床部分に金属のプレートが見えているのがおわかりいただけるだろうか。この床部分と同様に天板や脚にも鉄骨が入ることで構造体として機能し、27トンもの荷重に耐えられるという仕組みができているのだ。

阪神淡路大震災
この『構‐kamae‐』が作られた背景には、阪神淡路大震災がある。阪神淡路大震災では死者の約8割は家屋倒壊で亡くなり、1割は倒れてきた家具の下敷きとなって
亡くなっている。
『構‐kamae‐』はこの経験から、地震で倒れてきた家具から逃れたり、うまくいけば倒壊した住宅の中でも生き延びられるような、地震時のシェルターとして機能するように設計されたのである。
現在はダイニングテーブルのみの製品展開だが、今後さらにラインナップも増える予定だ。シェルター的役割を持った家具が増えることで、阪神淡路大震災のような悲劇が少しでも減ることを願いたい。
【参考・画像】
※ 被災者の想いがカタチに。「命」を守る防災家具“構-kamae-” 衝突実験映像を公開! 株式会社安信 – PRTIMES
※ 株式会社安信は地震対策などの防災グッズをご提案│防災安心相談室 – 株式会社安信
※ KUPRYNENKO ANDRII/shutterstock
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