
NHKの連続テレビ小説で、もっとも優れた作品は何か?
もし世間にこう問いかけるとしたら、どのような答えが返ってくるのだろうか。実際にやってみないと分からないことだが、それでも『おしん』が上位に入ることはまずもって断言できる。
『おしん』は、あらゆる意味で連続テレビ小説という枠組みを越えた作品だ。その爆発的人気は狭い日本を飛び越え、海外の市民をも取り込んでしまった。特に現代の新興国では、『おしん』は大変な影響力を持っている。ある国では、男女問わず『オシン』という名を子に名付けることもあるのだとか。
それだけ、この作品は革命的なセンセーショナルを世界に与えた。だからこそ、放映から30年経った今も人々は『おしん』を忘れていない。いや、忘れることができないのだ。