「AIドル」という概念を普及させる
『篠崎AIプロジェクト』は、篠崎愛のAIを作ることで、“もうひとりの篠崎愛”を生み出すことにより、24時間本人の代わりとなってファンと対話できるようにしたり、街中の電子案内板などの社会インフラに入っていったりする、新しいタレントの活躍を模索するプロジェクトである。
タレントがすぐ消費されることを現代の課題として挙げた、篠崎愛らが所属する芸能プロダクションが、タレントを“一生残る存在”にしたいと思い、プロジェクト発足を決意したという。
『篠崎AI』を生み出すことによって、「23歳の篠崎愛を永遠に残したい」という、まるでSF映画のような思いが詰まったプロジェクトとなっている。プロジェクトを通して、“AIドル”というタレントの新しい活躍の方法を生み出したいそうだ。
AIドルでインフラ化を目指す
プロジェクトの目標は、「篠崎愛本人のように話をし、ユーザーと対話が出来るAIをつくること」としている。将来的には、商業施設の案内板や銀行ATMなどのインフラに入りこんで、タレントの活躍の場を広げることも狙っている。
たとえば、以下のように『篠崎AI』とスマホを通して話すことや、

会話をしながら施設案内をしてくれることを想定している。

とはいえ、AIはまだ発展途上の技術である。完全に同化させたAIを作ることは難しいだろう。
まずはクラウドファンディングサイト『GREEN FUNDING Lab』でプロジェクトを開始し、ファンとのコミュニケーションをとりながら、最低限対話ができるスタートモデルの開発を始めたいとのこと。
想定仕様としては、ユーザーから投げかけられた言葉を理解し、篠崎愛の声で応えてくれる“対話機能”や、話す声に合わせて篠崎愛がまばたきや口パクをする“ビジュアル”、本物の篠崎愛のTwitterなどから回答パターンを学習し、より篠崎愛らしい振る舞いをする“行動学習機能”などが考えられている。
クラウドファンディングでサポーター募集中
『篠崎AI』を育てていくためには、「篠崎愛がどのように話をするのか」という最低限のデータが必要となる。そのためにクラウドファンディングを通して1,000件程度の回答パターンを作っていきたいとのこと。また、クラウドファンディングのリターンとして、スタートモデル版を優先的に使うことによってフィードバックをする権利なども付与されるそうだ。
“『AIドル』を育てる”という概念は、まさにクラウドファンディングのコミュニティ性を活かした設計となっており、興味深い試みとなっている。リターンの金額によって、“篠崎愛と焼き肉食事会をして会話データを作る”などのリターンも用意されており、ファンにとってはたまらない仕掛けも用意されている。
細かいリターンの内容に関しては、以下のプロジェクト詳細ページをご覧いただきたい。AIドルが成功すれば、今後もバーチャルとリアルの境目が無くなってくるだろう。今後の動向にも注目していきたいところだ。
【画像・参考】
※ 篠崎愛をAI化して、世界初のAIドルを作りたい!「篠崎AIプロジェクト」サポートメンバー募集! – GREEN FUNDING Lab
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