
日系企業がなぜ海外に進出するのか。見も蓋もない言い方を敢えてすれば、それは“金儲け”のためである。
そう言うと、反発する人が必ずいる。だが、どんな人間でも、毎日食べるものを食べ飲むものを飲み、屋根のある住まいを求める。その中で、自らの生活レベルを向上させていくというのは自然なことで、そうするためには、まとまったお金を稼ぐ必要がある。
落語家の、三代目古今亭志ん朝は、稼いだ金で豪邸を立て外車を乗り回した。その様子を週刊誌で批判されたこともあるが、ビジネスマンとしての志ん朝の態度は正しい。“金はあるに越したことはない”からだ。
だが、老衰で死ぬまで、業界のプロであり続けるならば、それだけではいけない。ビジネスとは自由競争ではあるが、同時にビジネスマンは“公民”である。稼ぐだけの金を稼ぎ、はいサヨウナラというわけにはいかない。
自分が商売をした土地、そしてそこに暮らす人々のことを考えられなければ、ビジネスはいずれいき詰まるものだ。
それを教えてくれる企業がある。ガラス工房の『フュージョンファクトリー』だ。
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