
昨年、『FUTURUS』でも取り上げた『雰囲気メガネ』が、さらなるブラッシュアップと海外展開のために、クラウドファンディングサイト『Makuake』でプロジェクトを開始した。
『雰囲気メガネ』は、スマートフォンがメールの受信や電話の着信をしたとき、あるいはスケジュールやタイマーのアラームなど発したときに、いちいちスマートフォンを見ていなくても、メガネのレンズの色が変わることや音によってスマートに知らせてくれるというウェアラブルだ。
ブラッシュアップには、前回のクラウドファンディングで、支援者から寄せられた改善点や要望が盛り込まれるという。
ブラッシュアップと海外進出

既に加えられているブラッシュアップとして、カラーバリエーションが1色増え、フレームの内側には差し色が加えられた。また、音やLEDの点滅パターンも増やすことで、よりメッセージの区別が付きやすくなっているようだ。
バッテリーの状態も、ボタンを押すことでLEDの点灯で分かるようにしている。
そして今回は、前述の通り、いよいよ海外展開の第一歩を進めることになる。これは前回のクラウドファンディングの反響が海外からも多かったためだという。
既にアメリカ、カナダ、そしてヨーロッパでの認証も取得しており、本格的な海外進出を目指す。
『雰囲気メガネ』の機能とカラーバリエーション
『雰囲気メガネ』はスマートフォンのアプリと連動するウェアラブルで、様々な機能を利用できる。
“ノーティフィケーション機能”は、スマートフォンが電話を着信したときやメールを受信したとき、あるいはSNSを受信したりスケジュールのアラートを発したときに、レンズの発光と音で知らせる機能だ。
もし、会議中などで周囲の人に知られたくない場合は、発光を弱めたり、音だけに設定することも可能だ。
“タイマー”は、指定した時間が経過するとレンズを発光させて知らせてくれる。料理などで、幾つもの作業を同時に行っている時には便利な機能だろう。
“テンポガイド”は、メトロノームとしてレンズを発光させることができる機能だ。ジョギングなど一定のリズムをキープしたい運動時や、楽器の練習をする際に便利だろう。
“モールス機能”は、入力したテキストをモールス信号に変換して、レンズを発光させるという変わった機能で、実用性があるのかどうか分からないが、ユニークな機能だ。
“置き忘れ防止機能”は、非常に便利だ。スマートフォンと一定の距離以上になると、レンズが発光して知らせてくれるため、スマートフォンの置き忘れを防ぐことができる。
“音楽同期機能”は、MIDIやOSCに対応した、楽器やアプリの演奏に合わせてレンズが発光する機能で、ちょっとした遊びになる。ステージで使用すれば、演出効果もあるだろう。
そして“イルミネーション機能”もエンターテインメント要素の高い機能だ。これは、パーティーなどの参加者が皆で『雰囲気メガネ』を着用し、レンズを様々な色で発光させて場を盛り上げるためにある機能だ。
クラウドファンディングで公開されている『雰囲気メガネ』のカラーバリエーションは、以下の通りとなっている。
白(差し色:グレー)、グレー(差し色:赤)、ブラウン(差し色:黄) 、黒(差し色:青)。

また、開発者用SDKも配布されているため、『雰囲気メガネ』の使い方を増やすことができる。
『雰囲気メガネ』の海外での健闘を期待したい。
【参考・画像】
※ スマートに情報を伝えるメガネ型端末「雰囲気メガネ」海外展開記念プロジェクト – Makuake(マクアケ)
【動画】
※ FUN’IKI Ambient Glasses – YouTube
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