
米国特許商標庁(the United States Patent & Trademark Office)が公開した新たな特許出願によれば、Appleは今後のiPhoneのために、“ワイヤレス充電”の開発に取り組んでいるらしい。
Appleは、2013年にもデバイスの内部にNFCチップを搭載する仕組みで、iPhoneの充電に関する特許を取得していた。しかし、新しい特許は電磁誘導電力伝送システムに関するものへと方針を転換している。
このシステムでは、ユーザーはiPhoneを電磁誘導式充電装置(ドック)に置くことで、電磁誘導によって“ワイヤレス充電”することができるようだ。
Appleのワイヤレス充電の方式
電磁誘導電力伝送システムでは、ドックの上にiPhoneなどのデバイスを置くと、ドック内の電磁コイルに電流が流されて磁界が発生する。その磁界がデバイス側の電磁コイルに電流を発生させて、その電力がバッテリーに充電されるという仕組みだ。
このドック、すなわち電磁誘導式充電装置は、デバイスの充電状態に応じて消費電力の高さを調整することができるようだ。
しかし、この充電方法では若干エネルギーロスが発生してしまう。そこでインピーダンス・コントローラーが、誘導式充電装置からデバイスに伝送する電気のレベルを監視し、他のセンサーと共に、最も効率的なワイヤレス充電を実現するために通信しあうというというようなことが書かれているようだ(残念ながら、文系の筆者にはその凄さやらなんやらが良く分かっていないが)。
iPhone 7はワイヤレス充電に対応するのか
iPhoneは、ワイヤレス充電に対応していないことを中心に、他のスマートデバイスが持つ機能の幾つかを持っていないことで批判されてたりしていた。そのため、昨年のiPhone 6がリリースされるときは、ロジックボード上のNFCチップが、ワイヤレス充電のためだと噂されて期待されたものだった。
しかしそれは、Apple Payの決済システムのためだとわかり、ガッカリした人も多かったであろう。
何しろ時代はワイヤレス充電の普及に向かっており、イケアやスターバックスでは既に、顧客がテーブルにワイヤレス充電対応のデバイスを置くだけで、充電ができる環境を用意し始めているからだ。
直近のiPhone 6sシリーズでは、ワイヤレス充電への対応は間に合わなかったが、2016年の9月に発売予定とされているiPhone 7では、もしかするとワイヤレス充電に対応するかもしれない。
今度こそAppleは、ファンの期待に答えることができるのだろうか。
【参考・画像】
※ Apple Inc. iPhone 7 May Have Wireless Charging
※ Daria Minaeva / Shutterstock
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