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外国人観光客はヒロシマを目指す、顕著化する日本人との「意識格差」と国民の誤解

増える外国人、減る修学旅行生

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source:https://pixta.jp/

広島市を訪れる外国人は、増加傾向にあるという。

アメリカ軍による広島と長崎への原爆投下というのは、はっきり言って「日本人だけの関心事」に過ぎなかった。

例えば、広島市と姉妹都市提携を結んでいるベルギーのイーペル市は、第一次世界大戦で膨大な数の毒ガス砲弾を浴びた。その砲弾は、今も不発弾として地中に埋まっている。だがそうしたことを知識として知っている日本人は、決して多くはないだろう。それと一緒だ。

ましてや「原爆投下時の放射線による被害が70年経った今でも続いている」ということなど、放射能の有害性を学んでいない人間にはまったく理解できない。

「昔、ヒロシマという町に原爆が落ちてたくさんの建物が倒壊した」。世界の大半の人々は、そのくらいの意識しか持ち合わせていない。

だがそのような現状は、今後変わるかもしれない。

『nippon.com』が配信した記事に、このようなものがあった。タイトルは『「軍都」から平和の象徴へ—「外交ツール」としての広島』。その中の一文を、ここで紹介しよう。

<広島と言えば、日本国内のイメージでは、被爆者の証言を聞く修学旅行生の集団が、最初に思い浮かぶものかもしれない。しかし修学旅行で広島訪問をする者の数は、激減し続けている。

(中略)

それに代わって同じ期間に、毎年数十パーセントの高い増加率で増え続け、毎年過去最高を記録し続けてきているのが、外国人訪問者数である。2014年には約23万人の外国人が広島平和記念資料館を訪れ、来館者全体の約18%を占めるに至っている。>

何と、国内の修学旅行生数に対し、海外からの旅客が数で追いつきつつあるというのだ。

確かに、昨今の修学旅行はその行き先が多岐に渡る。高校が海外のリゾート地を旅行先として選ぶことも珍しくなくなった。学校生活の中でただ一度の集団旅行なのだから、みんなで楽しめる場所をセレクトしたい。

そう考えるのは、誰にも非難される筋合いのない人情というものだ。

だが皮肉にも、それが現代日本人と外国人との“意識格差”を浮き彫りにしてしまった。