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五郎丸選手に学ぶ「アスリートとルーティン」見直される勝利のポーズ、ビジネスにも活きる?

格闘技選手の場合

筆者はグラップリングという格闘競技に携わっているが、自分の周りを見ても試合直前にルーティンを行っている選手は多い。

格闘技
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ありがちなのは、ストレッチである。例を挙げる。

「A選手は試合前に必ず右のアキレス腱を伸ばす動作をしている、B選手は両肩を伸ばしている、C選手は……」といったことが必ずある。

だが中には、相撲のような四股を大きく踏む選手もいた。本人曰く、四股が一番緊張が取れる動作なのだそうだ。すなわちこれが、彼にとってのルーティンなのだ。

相撲といえば、取り組みの際の力士の所作も一種のルーティンである。

高見盛は現役時代、“ロボコップ”と呼ばれた奇異な動作で人気者になった。両拳を土俵に突き刺すように激しく動かす、あの所作だ。だがあれは決してパフォーマンスではないことを、本人が語っている。ああすることで緊張を取り除き、同時に気合を入れているというのだ。

相撲の話をもうひとつすると、取り組み前に塩を撒くのも、やはりルーティンとして見ることができる。もちろんあの所作自体は長年培われてきた伝統作法だが、問題は撒く量だ。

水戸泉のように大量の塩を豪快に土俵上へ広げる力士もいれば、寺尾のように申し訳程度の量を軽く投げる力士もいる。大事な一番になるとたくさんの塩を撒く力士だっている。

そう考えると、大相撲は“ルーティンの宝庫”なのだ。