世界的企業が立ち上がる

筆者の記事ではないが、『FUTURUS』で以前『蚊を撃ち落とすレーザー』についての記事を配信した。この中で紹介されている装置は、平たく言えば軍事技術を転用したものである。
1982年に勃発したフォークランド紛争は、“新兵器の実験場”であった。イギリス軍はこの戦いで、何とレーザー兵器を導入している。
もっとも、これでアルゼンチン軍の兵器を直接破壊するというような威力はなく、あくまでも敵戦闘機のパイロットの視界を一時的に奪うものであったのだが。
だがそれが戦闘機ではなく蚊であったら、“撃墜”は容易だ。
このように人類は、蚊との戦いに惜しみない時間と費用、そして持てる技術を注ぎ込んでいる。
例えば、マイクロソフトという企業が、現代文明の最先端を切り開いているということは誰もがご存じだと思うが、そのマイクロソフトが“蚊の駆除”に力を入れているということは案外知られていない。
「蚊は人類最大の脅威」ということを強く訴えているのはビル・ゲイツでありマイクロソフトなのだ。
そんなマイクロソフトが、ドローンを使った蚊の駆逐プロジェクトを始めている。
これは病原ウィルスを持った危険な蚊を採取し、その運搬をドローンにさせようというものだ。
こうしてウィルスを保有した蚊のゲノムが解析され、将来的にはワクチンなどの開発を実施できるという寸法である。
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