IT/テック

牛丼はかっこいい!インドネシアの若者に浸透する「YOSHINOYA」

吉野家は「レストラン」

“ジャカルタのヘソ”とも言うべきブンダランHIの脇に位置する、グランド・インドネシア。ここは富裕層向けのショッピングモールである。

土日には高級車で駆けつけた裕福な家族連れが、数人のメイドを引き連れ買い物を楽しむ。テレビでよく見る人気スターも時折見かけることができる。ここはそんな場所だ。

吉野家2(澤田オフィス提供)

日本では「ブルーカラーの人たちが安い牛丼をかっ込む店」というイメージがまだ強い吉野家をはじめとした牛丼屋だが、インドネシアの現地店舗は決してそうではない。

買い物を済ませたミドルクラス以上のファミリー客が、心と腹を同時に満たすため、ゆっくり食事をする所。要するに吉野家はレストランなのだ。

ここで注意していただきたいのは、インドネシアで“レストラン”という単語はまた特別な意味を含んでいるということだ。

ワーキングクラスの庶民は、よほどの大きなイベントがない限り、“レストラン”と呼ばれる店には行かない。

外食する場合は“ワルン・マカン”という、どこの町にも必ずある個人経営の食堂を利用する。それよりも少し規模の大きい飲食店は、大抵“ルマー・マカン”と呼ばれる。

主にこの二つが、ワーキングクラスとローワーミドルクラスの人々の胃を満足させているのだ。

普通名詞での“レストラン”とは、それらよりも格式の高い飲食店を指す。吉野家はこの位置にあたる。鉄の腕を持った現場作業員の諸兄は、ここにはいない。