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【世界の功績者から学ぶ・後編】「言葉」は問題を解く鍵

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「諸外国に追いつき追い越せ」という標語は、日本人の琴線に触れるものだ。

日本海という波の荒い海域が存在するため、日本は大陸との文化交流をあまり行うことができなかった。

それ故に、大陸から僅かに伝わる文物や交易品に大きな夢を抱き、「海の向こうには夢の国が広がっている」と考える。だが、いやだからこそ、その“夢の国”に対して強烈な劣等感を持っている。

それはまさに、ABCD包囲網の末の真珠湾攻撃であり、空手チョップでシャープ兄弟をKOする力道山であり、デトロイトが没落するまで販売攻勢を強める日系モーター企業である。

日本人はこういうニュースを聞くと、心の中で祝杯を上げる。

そういう視点でしか物事を見ることができなかった時期が、かなり長く続いた。しかしそれも、終わりに差しかかっている。