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【世界の功績者から学ぶ・後編】「言葉」は問題を解く鍵

国家と「緑」

以前、岡昌之氏がFUTURUSにこんな記事を投稿した。それは東ティモールの大統領補佐官ベラ・ガルヨス女史の活動にスポットを当てたものだ。

インドネシアのついての執筆が多い筆者は、どうやら日本では“保守派ライター”と見なされているらしいと最近知ったのだが、そんな澤田真一が岡氏の環境保護関連記事から受けた影響は非常に大きい。

それまでは名前しか知らなかった、ガルヨス女史について興味を持つようになったきっかけも、岡氏が与えてくれた。

東ティモール独立の戦士だったガルヨス女史は、今年5月に同国初のグリーンスクールを開校した。

インドネシアの実効支配からの独立を果たした東ティモールだが、あまりに石油基金に依存し過ぎる経済は国の将来を脅かすものだった。

いざとなったら“打ち出の小槌”に頼ればいい。その姿勢が、国民の自然環境保全の意識を奪っていく。

 

人々は再生可能な方法の林業を教わる機会に恵まれず、豊かな森は薪木取りのために禿げていった。以前、日本のテレビ番組の企画で「東ティモールの人々にかまど作りを教えよう」というものがあったが、これは燃焼効率のいいかまどを持つことで、森林伐採のペースを少しでも緩やかにしようという狙いだ。

確かに素晴らしい企画だが、結局かまど作りは急場凌ぎにしかならない。根本的に問題を解決するには、「なぜ緑を守らなくてはならないのか」、「もし森が消滅したらどうなるのか」ということを子どもたちに教える必要がある。

ガルヨス女史は、その地道な作業に着手したのだ。

そんな彼女の姿勢は、2011年にこの世を去ったワンガリ・マータイ女史のそれと非常に似ている。

マータイ女史は「緑化こそが祖国の安定につながる」と公言していたが、それは何もアフリカだけを指す話ではなかったのだ。