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インドネシアとサブカルコスプレイヤーたちが創る「明日の光景」

Lola Zieta(澤田オフィス提供)

 

インドネシアでも、日本のサブカルチャーは大変な人気を誇っている。

それが日系飲食企業に大きな利益をもたらしているということは先日の記事でも書いたが、今回はそれとはまた違った視点で“サブカルの影響”を考察したい。

「インドネシアは親日的な国」と言われているが、確かにその通りである。その理由はやはり、日本の“文化的自由度”の高さにあるだろう。

アニメやコミックは“自由の象徴”と見なされ、若者たちの尊敬の対象になっている。それをきっかけに日本語習得を志す者も年々増えているのだ。

また、そういった文化面で日本とインドネシアはソリが合う。実を言うと“文化的自由度”という部分は、インドネシアも共通したものを持っている。

この国の市民の大多数はイスラム教徒にもかかわらず、今もヒンドゥー王国時代の絵画や演劇を昔と変わらず手がけている。

「異教徒の神話などけしからん!」と叫ぶのは、一般市民から冷ややかな目で見られている一部の過激派くらいだ。

そして現地に受け入れられた日本のサブカルは、現地市民の手によってさらなる成長を遂げようとしている。