「水素添加剤」でFCVの航続距離アップ!

その提案とはFCVの水素補給に関するもので、走行中に水素が減った際に小型の“ジェルボール”洗剤のような濃縮水素添加剤を水素タンクに投入するというもの。
トヨタ『MIRAI』やホンダのFCV『CLARITY』では、車載している高圧水素タンクに、水素ディスペンサーから高圧化した水素を供給する方式をとっているが、例えばこれをタクシーのLPG(液化プロパンガス)のように水素を液化して搭載できれば、車両の水素注入孔から濃縮水素添加剤を投入することも可能になるかもしれない。
予め“ジェルボール”化された濃縮水素添加剤を水素供給スタンド等で購入しておき、いざという時にポンッと注入孔に投入すれば、“1粒で300m”走れるグリコよろしく、“1粒で300km”航続距離が伸びるという斬新なアイデアだ。
勿論、これにも水素の常温液化技術などの開発が必要となるが、何事もニーズありきで商品開発されて来た現状を考えれば、案外、数十年後には絵空事ではなかったりするかもしれない。
以上、2回に渡り、カーライフエッセイスト吉田由美氏との対談をお届けした訳だが、男性目線からは思いもつかない女性ならではの発想が飛び出すなど、新鮮かつ刺激的なインタビューとなった。
【取材協力】
※ 吉田由美
【参考・画像】
※ TOYOTA FCV PLUS – TOYOTA Global Newsroom
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