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鹿児島県長島町発、30歳副町長の挑戦「地域で輝く人材募集」

立ち上がったのは30歳の若き副町長

この長島町に、自らを“地域のミツバチ”と称し、地域づくりに奔走する若き副町長がいる。

30歳になったばかりの、井上貴至(たかし)氏だ。地方創生担当として総務庁から出向し、2年間の任期で今年から副町長に就任した。

政府が全国の市町村に、国家公務員らを市町村長の補佐役として派遣する『地方創生人材制度』は、井上氏自らが提案したものだ。今回、自ら作った制度を利用して、長島町にやってきたことになる。

井上氏は、入省後は、毎週末全国の地方を訪ね歩き、さまざまな町づくり、村おこしの現場を訪ね歩いてきた。

そのネットワークと知見の蓄積を、長島町でどう具現化していくか注目が集まっている。

地域づくりに情熱を傾ける 井上貴至副町長 (写真提供 株式会社ビズリーチ)
写真提供:株式会社ビズリーチ

 

井上氏の信条は「多様性こそ新しい価値を生む」ということ。地域の魅力は中にいるだけではなかなかわからない。

外からの視点や、外と中の交わりによって新しい魅力が見いだせると考えている。そのため、副町長に就任以来、“地域のミツバチ”の名の通り、出会った人の名刺を仕事場に貼り、自らを媒介役として、長島町に新しい人や、情報の流れを呼び込もうとさまざまな試みを行っている。

そのひとつが、町の外からの人材の積極的な登用である。今年の10月には、大手通販サイト楽天で経験を積んだ男性を『地域おこし協力隊』の第1号として採用した。

『地域おこし協力隊』とは、都市住民など地域外の人材を地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の維持・強化を図る活動であり、政府の肝いりで平成21年度からスタートし、昨年は1,500人の協力隊が生まれた。

任期は最大で3年、一人当たり最大400万円の財政支援が、総務庁からある。