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STOP新卒一括採用!就活解禁日を変更する小細工では、就活の学業への悪影響は減らせない

新卒一括採用の習慣こそが問題の根では?

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採用面接解禁時期を6月に前倒ししたところで、結局大学生達は残り1年となった貴重な大学生活を、就活中心に過ごさねばならないことに変わりは無い。

しかも、大企業ばかりが紳士協定を結んだところで、殆どの企業側は少しでも早く人材を確保しようと動くため、学生を学業に集中させる環境作りには役に立たない。

要するに、大学を卒業するまでに就職先を決めねば就職できなくなるという風潮と、早く人材を確保したい企業側の思惑が有る限り、大学生は4年目の最後の日まで学業だけに集中することなど無理なのだ。

つまり、企業側の新卒一括採用という日本独特の風習が有る限り、経団連が採用面接解禁時期を4月から8月に、そして6月に変更したところで、大学生が早くから就活せねばならない事情は変わらない。

むしろ、大企業だけが時期をいじる度に、大学生の学業スケジュールは混乱するだけだ。

 

本当に大学生に、在学中は目一杯学業に集中して欲しいのなら、大学卒業するまでは、就職活動は禁止するといった法律でも作らねば無理だろう。

そういえば、ドイツでは卒業してから就職活動をするのが一般的だという。ドイツ方式を真似ろというわけではないが、終身雇用が崩壊した今、新卒一括採用も止めさせたらどうだろうか。

卒業してからでも仕事を探せることになれば、大学生は学業に専念できるであろう。

 

【参考・画像】

「面接」前倒し 猫の目解禁、怒る就活生 「負担増す」「予定を見直さないと」 – 産経新聞

※ anzphoto_Inc, / PIXTA

※ ABC / PIXTA

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