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「腕を仮想キーボード化」することでスマートグラス利用が拡大するかも

スマートゴーグルの入力デバイスとして

これには、まず各種作業現場で、スマートグラスのようなウェアラブルデバイスの導入が検討されているということが先に来る。

例えば、設備保全・保守点検の業務で、スマートグラスでの点検帳票表示やチェック入力をデジタルに行なうシステムが検討されているという。

わざわざ書類や携帯デバイスを出さずに、点検項目の確認やチェック入力ができるからだろう。作業性や安全性の向上が期待できる。

その一方で、スマートグラスへの入力方法は課題だった。

表示はできても操作がしにくいのだ。これまでは、ボタンやタッチセンサを搭載したハードウェアコントローラを取り出しての操作や、比較的静かな環境での音声認識、機能を手の動きに割り当てて入力を行なうジェスチャ操作といった方法があったそうだが、どれも決定打にはなってこなかった。

確実でハンズフリーな入力方法が確立されていないために、スマートグラスの活用自体もその特性を生かし切れないというのが現状だったのだ。

その問題を解決するべく考え出されたのが、この『ARmKeypad(アームキーパッド)』と名づけられた、スマートグラスとスマートウォッチを連携させて、腕に仮想キーボードを表示させる技術だ。