3つのメリット
これによってNECでは3つの大きなメリットを挙げている。
まず、手元を見ることで、すぐに仮想キーボードが表示されて入力操作ができるので、コントロールデバイスを取り出したり、手に持ったりすることによる作業中断がなくなるという。
次に、前腕上の大きなスペースを利用してキーエリアを配置でき、利用シーンに合わせてキーレイアウトを変更することもできるので、操作性がいいという。もちろん音声操作と比べて、騒音下での使用にも適している。
そして、振動によって腕へのタッチを判別するため、接触/非接触をしっかり区別して検出でき、作業者自身もタッチをしたことを触覚的に確認できる。
ジェスチャ入力に対して、作業者がきちんと操作できていることを判断しやすくなるという。
ハンズフリーの必要な業種へ拡大
NECは「今後、アームキーパッドを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューション、保守帳票管理ソリューションを開発し、製造以外にも警備、流通、医療など、ハンズフリーの作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献します」としている。
実際、この仮想キーボードがどれほど便利なものになるのかは、使ってみないとわからない。
しかし、これが実用化できれば、スマートグラスの操作は、いっそう操作しやすくなるはずなので、スマートグラスの利用も拡大するだろう。
そうすればまたアプリ開発者の手によって、新しいアプリや使用方法が提案されていくことになる。好循環へと繋がっていくかもしれない。
このように、今後のデジタルデバイスは、相互に連携することで、まだまだ予想もつかない使い道が出てくるかもしれない。
【参考・画像】
※ NEC、腕を仮想キーボード化するユーザインタフェースを開発 – NEC
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