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【未来予想図2020】自動運転まであと4年?2016年の自動車業界に期待したいこと

自動運転まであと4年

テスラの強みは電気自動車なだけではない。

さきごろソフトウェアバージョンアップにより、日本国外で自動運転機能が追加された。

もともと車両自体には、自動運転を可能とするデバイスがついているため、あとはそれを制御するソフトウェアさえ備われば自動運転が可能となる仕組みだ。

しかし、早速無謀なドライバーによるエクストリームなチャレンジが行われ、運転モラルが問われる事態となっている。

手放し運転はもちろん、助手席にうつる、後部座席にうつるなど、いざというときにドライバーが操作できないことを平気でやり、その動画を動画共有サイトにアップするほどだ。

幸いまだ事故は報告されていないが、緊急自動ブレーキが作動するなど事故一歩手前だ。日本では、まだこの自動運転機能は導入されていないが、事故時の責任問題など、法整備も含めてまだまだ課題は多い。

東京モーターショー 2015の出展で、自動運転に関する技術はひとつのトレンドになっており、各メーカーとも東京オリンピックの開催される2020年に焦点をあわせ、自動運転自動車を導入すべく着実に開発を進めている。

これまで自動ブレーキでは、スバル『アイサイト』が一歩抜きんでいる感があるが、各社の追い上げは激しく2016年は、ますます自動運転関連技術に注目したい。

 

カーナビの存亡

新しい技術が生まれれば、消えていく技術もある。そのひとつがカーナビだ。

スマートフォンの急速な普及と、それ上で動くカーナビアプリが車載カーナビの立場を危ういものとしている。

特に今年ヤフー、グーグルと相次いでカーナビアプリを無料で導入、特に渋滞情報まで無料で提供している Yahoo! カーナビの破壊力は絶大だった。

オンラインのため、常に最新の地図が表示されるカーナビアプリは、これまでの車載カーナビ、PNDで必要だった地図アップデートが不要という点も高評価だ。

そのため、2016年はさらにカーナビアプリ市場が激化することだろう。その中でキーとなるのは『プローブカー』である。『プローブカー』とは実際に走行したデータをセンターへと送信、ビッグデータとして蓄積・解析することでリアルタイム渋滞回避ルートの案内や、未来の渋滞を予測することまで可能となる。

『プローブカー』は、自動車社会全体にとって経済損失の軽減に役立つ技術である上、自動運転技術にも転用可能なものである。