IT/テック

いまさら聞けないAI(人工知能)のさまざまな誤解

AIは「できるようになる」とAIじゃなくなる?

まずは、そもそもAIとは何か? についてお聞きした。

山川先生、

<AI……、人工知能とは、言葉通り、知能を人が人工的に作ることです。では、学問的にどんな分野なのか? まず、歴史的に見ると『現時点で機械にはできていない、何となく“知的”なこと』と言えます。

例えば、AIの考え方が出てきた1960年頃は、機械がチェスをやることもできていなかったので、当時はAIでした。文字を読んだり変換することも、機械でできなかった頃はAIと呼ばれていました。

それが、できるようになるとAIとは呼ばれなくなります。“文字認証”とか“文字変換”、“音声認識”など名前が付くんです。>

 

かつてのワープロの文字変換ソフトや、今のスマホについている音声認識ソフトなんかも、昔はAIだったってことですね。

 

山川先生、

<そうです。一方、本来的な話として「知能とはそもそも何か?」ということも重要です。

ここで言う知能とは、“何らかの予測や推論”のことです。今、目の前では直接分からない情報を“推定する”といった事ですね。

例えば、今現在のことで陰に隠れているものが何なのか分かるとか、未来のことが予測できるとか、過去の事で分からないものなど。宇宙の観測もそうです。遠すぎて分からないことを 推定するのも、やはり知的なことです。

あと、知能は元々、生物が“生き残るため”に使ってきたものですよね。エサがどこにあるか推定できるなど、知能が高い方が生き残る可能性が高い。

生物の場合、そういった知能は、生まれてからの経験や学習によって獲得してきました。遺伝的な進化も、環境に適応するために、いろんな事を試すことで遺伝子に変異が起こり、違うものに変化する。

私が作ろうとしている『汎用人工知能』も、基本的には同じことをやろうとしています。>