脳に近いAIを作るのが「全脳アーキテクチャ」
『全脳アーキテクチャ』ってどんなものなんですか?
山川先生、
<今、世界中でいろんな組織が『汎用人工知能』を作ることを発表していますが、アプローチも様々なんです。そういった数ある選択肢のひとつですね。
source : http://wba-initiative.org/
具体的にどんなことかと言うと、
■1:脳の各器官にある程度似ている機械学習(ディープラーニング等)のモジュールを開発
■2:複数の機械学習モジュールを、脳の繋がり方を参考にしながら繋げるといったアプローチです。これにより、かなり脳に近い『汎用人工知能』ができると考えています。
で、そういったアプローチの中でも、特に我々が注力しているのは(2の)“繋げる”部分です。
(1の)機械学習モジュールは、今世界中でいろいろ個別に開発されているので、我々がいちから全て作る意味はあまりない。それよりも、それらを最終的に脳のような形で繋げる共通のプラットフォームがあった方がいい。
そこで、『Brain-inspired Computing Architecture(ブレイン・インスパイアード・コンピューティング・アーキテクチャ)』というプログラム下で、個々のモジュールをみんなが共通して使え、交換したり入れ替えたりできるソフトウエア環境を模索しています。
また、同時にそこに集まる人々のコミュニティも作りたい、というのが目標ですね。>
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