完成は15年後の2030年!?
そういった目標達成のために、どういったことをやられるんでしょうか?
山川さん、
<このアプローチを実行するには、人工知能の知識だけでなく、神経科学や認知科学、機械学習など広い分野での知識が必要なんです。
そのために、我々は、この団体の前身でもある『全脳アーキテクチャ勉強会』を2013年から行っています。いろんな分野の方に参加してもらうためです。
また、様々な機械学習モジュールを“繋げる”ソフトウエア開発などのために、ハッカソンの企画や開催も行っていきます。
今後は、同じようにオープンなアプローチをとっている、海外の組織とも連携を取りたいと思っています。
完成時期の目標は、15年後の2030年です。『汎用人工知能』を作るだけでなく、再来するかもしれない冬の時代にもしっかりと歩んでゆける、芯の強いAI開発人材を育てたいですね。
前述の通り、我々は開かれた“開発コミュニティ”を目指しています。是非、いろんな方々に参加してもらえれば、と思っています。>
多くの有志を募り『汎用人工知能』に挑む『全脳アーキテクチャ・イニシアティブ』。
現在、各種賛助会員や運営や研究のボランティアも募集中で、学生はもちろん、会社員だけど休日だけでも手伝いたい方などでもOKだそうだ。
興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか?
【取材協力】
※ 山川 宏 – ドワンゴ人工知能研究所
1965年生まれ。東京理科大、東京大学大学院での研究を経て、富士通研究所入社。
現在は、ドワンゴ人工知能研究所にて所長を務める。電気通信大学大学院情報システム学研究科客員教授。工学博士。
また、人工知能学会の副編集委員長にして汎用人工知能研究会主査。
専門は、人工知能、特に、認知アーキテクチャや概念獲得。
【参考・画像】
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