2015年は、水素で走るFCV(燃料電池車)やPHV(プラグインハイブリッド車)などの次世代環境車に関する話題が豊富な年となった。
欧州都市部でディーゼル車による大気汚染が深刻化
欧州では都市部で深刻化する大気汚染を改善すべく、昨年9月以降に発売された新型車を対象にEU(欧州連合)による排出ガス規制“ユーロ6”が適用されており、今年9月からは継続生産中の販売車両についても同規制が適用された。
折しも、VWによる排ガス規制逃れが欧米で大きな問題になっているが、ユーロ6ではディーゼル車の場合、1km走行当たりのNOx(窒素酸化物)排出量を、これまでの0.18gから0.08g以下にするよう厳しく規制している。
この規制が6割近くをディーゼル車が占める欧州で大きなハードルになっているのだ。
とは言え、ユーロ6のNOx規制値は現在の日本の規制値(2009年10月施行)と同等である。
Next 急がれるNOxとCO2の排出量低減