欧米に上陸したトヨタのFCV「MIRAI」
今後さらに欧米の排ガス規制が強化されることを踏まえて、自動車各社が開発に凌ぎを削っているのが、水素燃料による発電装置を搭載した究極のエコカーこと、“FCV”だ。

トヨタ自動車が昨年12月、世界に先駆けて販売を開始したFCV『MIRAI』は国内販売に続いて9月からイギリス、デンマーク、ドイツの3カ国でも販売を開始した。
※ Toyota Presents… Mirai in London – YouTube
その後米国への輸出も始まっており、今年の10月初時点で受注台数が年間販売計画の2倍近い約1,900台に達するなど、2017年末までの販売目標である3,000台に対しても大きく上ブレしそうな状況だ。

トヨタは、FCVの普及に向けて量販車種への展開を急いでおり、その第1弾となる次期レクサスLSのコンセプトモデル“LF-FC”を東京モーターショー 2015に出展した。
同モデルに命名された“FC”は勿論、フューエル・セル(燃料電池)の搭載を意味している。
レクサス初となるFCVで、高出力のFCスタックやPCU(パワーコントロールユニット)をエンジンルーム内に配置、水素タンクをT字型に配置しているのが『MIRAI』との違いで、最適な前後重量配分により、優れた操舵応答性を実現させるようだ。
レクサス『LS』は、2006年に4代目を発売以降、丸9年が経過していることから、次期モデルの登場が待たれており、発売時期として2017年が有力視されている。
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