来年3月末までに81ヵ所の水素ステーションが開業予定
石油・ガス会社等のエネルギー関連企業、自動車メーカー等20社で設立した水素供給・利用技術研究組合HySUTによると、2015年度(~2016年3月/末)までに全国100ヵ所の設置目標に対して、現在四大都市圏を中心に28ヵ所が開所済みで、年度末までに81ヵ所が開業予定になっているそうだ。
700気圧の水素を供給するディスペンサーのノズル形状は、既に国際標準化済みで、海外への輸出も視野に入れた設計になっていることから、今後、日本の技術が海外へ展開されていくことになると言う。
水素は漏れても直ぐに大気中に拡散するため、溜めない限り着火する危険性が低いのが特徴だが、水素ステーションには安全対策として水素検知器、火災検知器が備えられている。
以上、ざっくりと今年の次世代環境車の最新動向について触れてきたが、今後は日本勢もこれまで以上にPHVの開発を活発化させるものと予想される。
いずれにしても、世界的な潮流である排ガス規制強化を考えると、ガソリン・ディーゼル車は将来的にはかなり厳しい状況になるのは間違いない。
トヨタ自動車が先頃、持続可能な社会の実現に貢献するための新たなチャレンジとして発表した『トヨタ環境チャレンジ2050』の中で、2050年までにガソリン・ディーゼルエンジン車をほぼゼロにし、主力車種を順次PHV、FCVなどに切り替える方針を示したのも、こうした背景がベースになっている。
今後、次世代環境車の開発はいっそうスピードアップして行くことになりそうだ。
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