70億人が一度に計算してもかなわない
スーパーコンピュータ『京』は、ご存じの方も多いと思うが、文部科学省の主導で、理化学研究所と富士通が共同開発したものだ。
2009年に例の“事業仕分”で一時プロジェクトが凍結されたものの、その後予算復活し、2012年に完成。
その計算能力はすこぶる高く、1秒間に「10ペタ(10の16乗)=1京回」(10ペタフロップス)の計算が可能だ。
これは、地球の全人口約70億人全員が、電卓を使い24時間不眠不休で1秒間に1回ペースで計算を続けても、約17日間かかるほどの計算量。
『京』は、これをほんの1秒間でやってのける。まさに“スーパー”の名に恥じないコンピュータなのだ。
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